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2015年1月13日 (火)

セイラー・ボブ・アダムソン⑥(メルボルン)

時間は存在しない。今この瞬間があるだけ。

私たちは、昨日、今日、明日という時間の中で生きていると思っています。
でも実際によく考えると、時間というものに実態はなく、人間の思考が作り上げた錯覚だということがわかります。

まず、明日というものが実際には現時点でないことは容易に理解できます。まだ起こってないことで、未確定のことだからです。
では、昨日はどうでしょう。

ボブは言います。「昨日というものがあるのなら、ここへ持ってきなさい。昨日と言わず、ほんの一瞬前の出来事だって、あなたにはどうすることもできない。あなたが生きているのは今この一瞬だけだ」

「でも、昨日のことは記憶にあるし、体験したことなので、昨日があったことは知っています」こう答えると、ボブは言います。

「その昨日はどこにある?あるのは、今この瞬間にあなたが思い出している記憶の中にしかない。それを思い出しているのは今。今この一瞬があるだけで、時間なんてものは存在しない」

私は最初、「時間は存在しない」ということがなかなか理解できませんでした。でも考えれば考えるほど、時間は存在しないと思うようになりました。

ボブは話の中で、(referance point) という言葉をよく使います。「ただそれだけ」を訳された高木悠鼓さんは、(referance point)を (参照点)と訳してみえますので、私も参照点という言葉を使いますが、物を見る場合の基準点のような地点(場所、時、空間のある地点)だと考えてください。

私たちは、昨日という地点を参照点として見るために、あたかも昨日があるかのように錯覚してしまうのですが、それは私たちが勝手に置いた仮想の地点であって、実際には存在しません。

昨日の、「自分はいない」という件でも、自分という場所に、架空の参照点を自分で置いてしまうために、自分という存在がいるかのような錯覚が起き、他者がいるかのように錯覚する。どこに参照点を置くかで見え方はぜんぜん違ってくるが、そもそもその参照点そのものが架空のもの。

15億光年先のある日に参照点を置き、今日を振り返ってみた場合、昨日と今日の誤差は限りなくゼロに近づく。一生が一日で終わってしまう蜻蛉(カゲロウ)と、一生が八十年の人間とでは、当然時間の感覚も違う。どこに参照点を置くかで、それは変化して一定ではない。それを突き詰めて考えていけば、時間というものが人間の思考の中にしかないとわかる。

時間というものが実在しないとなると何が起こるか。時間が実在しないとわかかれば、人は未来を憂うこともなければ、過去を後悔することもなくなり、目の前の今だけを真剣に生きるようになる。

普通に考えると、ちょっと理解できないようなことを当たり前のように書いていますが、私自身もなかなかすんなりと理解できませんでした。
さりとて、「私は実在しない」とか、「時間は存在しない」というようなことを、科学的に立証するような方法があるわけではなく、あくまで個人で体感して腑に落とす以外にない。

ある時私は、なかなか理解ができずにイライラしてボブに聞きました。

私「自分がいないということも、昨日がないということも、知的には理解できました。でも、なぜかスッキリしません。エンライトメントとか、超常的な理解の瞬間がやってきて、ちゃんと理解できる日が来るのでしょうか?」

ボブ「そんな瞬間はこない。理解するのは今この瞬間だ。2+2はいくつだ?」

私「4です」

ボブ「それをあなたは、知的に理解しているのかね?それとも単に理解しているのかね?」

私「単に理解していますが、それとこれとは同じではありません」

ボブ「海へ行って、青い水をバケツ一杯汲んで来いと言われたら、できるか?」

私「いいえ、海の水は光の反射で青く見えるだけで、青い水ではありません」

ボブ「それを知的に理解しているのか、単に理解しているのか?」

私「海の水が青ではないことは知っています」

ボブ「地球が丸いということを、知的に理解しているのか?それとも単に理解しているのか?(知的に)を付ける必要はない。取りなさい」

私「わかりました」

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