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2015年1月17日 (土)

セイラー・ボブ・アダムソン⑩(メルボルン)

What is wrong with right now? if you don't think about it.

これはギルバート・シュルツが編纂したボブの講話集の題名で、この本がもとで、ボブは広く世界に知れるようになりました。
ギルバート・シュルツは今もボブのもとにいて、一緒にミーティングに出ています。

この本の題を訳すと、「今もし、そのことを考えなければ何も問題はないじゃないか?」です。

これはボブの教えを一言で端的に言い表しています。思考はそれ自体はとても有益なツールで、それが無くてはビルも建たないし、旅行の計画も、何もできない。

ところがこの有益なツールは一方で勝手な行動をします。私たちは、自分で思考をコントロールしていると思っていますが、そんなことはありません。
試しに、ボーッとして、次にどんな思考がやってくるか考えてみてください。それは誰にもわからない。

思考は勝手にやって来て、また勝手に去っていく。私たちが、もし自由に思考を選択コントロールしているのなら、私たちの思考は天国や楽しいことでいっぱいのはずですが、実際はそうではありません。

こういう時、ボブはたいてい二元性の話をします。昼があれば夜がある。男がいれば女がいる。戦争があれば平和がある。良い思考があれば悪い思考がある。
ところが、良いとか、悪いとかは、人間が勝手に貼ったラベルであって、思考そのものには、良い思考であれ、悪い思考であれ、何の問題もありません。

それらはやってきては去っていく。ところが問題は、私たち人間が、勝手な参照点を作って、その思考にとらわれてしまうことです。

私は貧乏だ。私は背が低い。私はブスだ。私は才能がない。私は嫌われている。私は孤独だ。私は無名だ。私は自由じゃない。私は病気だ。

私は誰に比べて貧乏なのでしょうか。参照点をどこに置いているのでしょうか。参照点を自分よりも金持ちに置くから貧乏だと悩むことになる。
参照点を私より背の高い人に置くからそれが問題となる。

そうした参照点はすべて自分が勝手につくった架空のものです。そして、今この瞬間に、そのことを考えなかったら、何の問題があるというのでしょうか。
木は隣の木を参照点にして、あの木のように背が高かったらなあ、なんて悩みません。ライオンはチーターに参照点を置いて、チーターのように足が速くなりたいと悩んだりしません。

また人間は、恐れや、悲しみなど、過去の経験から来る参照点をたくさん抱えています。過去に味わった恐怖を参照点として抱えているために、同じような出来事が起こると、参照点に照らしてみて、実際よりも大きな恐怖に襲われることになる。

誰かに裏切られた痛手が参照点になって、ちょっとしたできごとでもものすごく悲しくなったりする。本当は、今直面している感情はそれほど大きなことではないのかもしれないのに、過去の参照点が起点となって、今この瞬間の出来事をそのまま受け止めることができないでいる。

ボブは言います。悲しいことや恐怖が起こったら「悲しい」とか「恐ろしい」という言葉のラベルを貼るのを止めて、そのままにしておきなさいと。そうすれば、それらの感情はしがみつく場所をなくして去っていくと。

人間だけが、勝手に問題を作って悩んでいる。それも、よくよく考えれば、自分で作った勝手な参照点を起点にしている。
ボブは言います。人間の抱える問題のほとんどは関係性の問題だと。そしてその原因は参照点にある。そうした参照点に気づきなさい、そしてそれが幻影にすぎないということに気づきなさいと。

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コメント

確かに幻影であるかもしれませんよね。でも幻影とはいえ、良いことも悪いこともすべて幻影にしてしまうことは、人生の成功とか、俗世的な成功への快楽を希薄にしてしまうとぼくも思いました。例えば、コーヒーをものすごく飲みたいときに、コーヒーを飲めないと、イライラしたりするでしょ?でもコーヒーは幻影であって、空想の産物なんだ、て言ってたら、ボブとIKEAで食うコーヒーとかパンは何なんだって話になる訳ですよ。そういう矛盾をボブに突っ込んだりしたら、ボブは怒りますかね?

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