バレンシアからバルセロナへ
ホステル→バレンシア北駅→(列車で3時間)バルセロナ駅→(地下鉄)サクラダファミリア→(地下鉄・バス)ミロ美術館→ユース・ホステル
独創性こそが芸術家の命だ
カタルーニャが生んだ二人に天才は
その点において他の追随を許さない
ガウディ そして ミロ
Oliginality is the life of the artist
Two of the Catalonian artistic geniuses are second to none
in that point
Gaudi and Miro
今朝も暗いうちにユースを出て駅へ。朝5時半です。右はバルセロナ駅。
そしてサクラダファミリアへ。着いたのは11時頃でしたが、大勢の人がチケットを求めて並んでいました。今日はいつもより多いそうで、サクラダファミリアを半周するほど列ができていました。
一時間ほど待ちましたが、おかげで外からじっくり観察。
そこでちょっと気づいたんですが、初期の頃に作った部分と、最近作った部分のデザインが違い過ぎるのではないかということ。デザインに一貫性というか、整合性がない気がします。一番よく表れているのが彫刻で、正面にある初期のものは写実的で、すばらしいです。
ところが裏側にある彫刻はというと、これはこれで名のある芸術家の作品なんでしょうが、昔のものと比べると、斬新過ぎてバランスがとれません。
左クリックして大きくして見てくださいね。外壁も、最近作った部分がモダン過ぎて、一貫性がない。これはあかん。
ガウディは、建物のおおまかな図面は残して死んだそうですが、細部のデザインまでは残さなかったため、後の人で協議しながら作っていると聞いたことがあります。
こまかなところは賛否があるのかもしれませんが、これじゃダメだな、と思いながら、待つこと1時間。
やっと中に入れました。
驚愕です。その聖堂のすばらしいこと。私はこちらに来て毎日毎日教会を見ているので、もう教会通と言ってもいい。ミサも出てますし。ところが、この聖堂は、今までの教会と比べるとかそういうレベルじゃない。異次元の美しさです。
今日の最初の写真は聖堂を下から見上げたところです。ふつう。教会の天井は、すすけて真っ黒で、不気味な感じさえしますが、ここは全然ちがう。光がたっぷりと入って、その美しいこと。びっくりです。ガウディがここまで計算して設計したとしたら、すごい。私は今日まで、モンサンミッシェルをiPadminiの待ち受け画面に使ってきましたが、さっそくこれに変更しました。
上の左の写真は正面の上の天井を下から見上げたところですが、イエス様が窓から降りてきそうな感じです。
もう一つびっくりしたのは、私たちがいつも写真で見る正面の4本の柱は、まさに正面入り口の柱で、そのうしろ、つまり聖堂の上に、もっと背の高いバカでかい塔が建つらしいのです。
上の左の写真の中の2010という文字の上の図の、カラーの部分だけが今できている部分。白いところは2030年までに完成予定だそうです。整合性がないなんて言ってごめんなさい。まだ全然できてないということじゃないですか。2030年ならなんとか見えそうなので、絶対にまたきて完成した全体を見ると決めた。
右の写真は、ガウディが設計するときに使ったモデルで、基本的には紐を逆さにして引っ張った構造で、それをひっくり返したものが基本の設計になっているそうです。
サクラダファミリアはすばらしいです。中はまるで未来の教会でした。
続きまして、カタルーニアが生んだもう一人の天才、ミロ美術館へ。こちらの方は中は撮影禁止なので入口の写真しかありません。たくさんのミロの絵やオブジェが展示してあって良かったです。
今日は二か所とも、ものすごく感動したんですが、もう一つ、泣きそうになったことがありました。
地下鉄を降りて、ミロ美術館まで歩こうと、インホメーションセンターで聞いたら、坂道で一時間ぐらいかかるからバスで行けと言うんです。もらった地図をみると、どう見ても1キロぐらいしかない。でも、今日は暑い日で、無理して歩くと倒れそうな天気だったので、言うことを聞いてバスに乗りました。バスに乗って地図を見たら、ミロ美術館の一つ手前のバス停がオリンピックスタジアム。
バスはゆっくりと坂を上っていきます。たしかに、今日のような日に歩くのはきつい坂道です。
このきつい坂道を、あの暑いオリンピックの日に、有森裕子はメダルめざして全力で走ったんだなと思って・・・。