また警察に行きました(カンパラ・ウガンダ)
今日は夕方までブラブラして、夜8時発のバス(シンバコーチ社・65000シリング2600円)でナイロビへ→明朝午6時頃ナイロビ到着予定
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昨日の続きです。今日のナイロビ行きのバスチケットを買おうと思って歩いていたら、カンパラコーチ社の客引きが声をかけてきた。
その男に連れられて、10分ほど歩いてバスターミナルへ。私は、カンパラコーチ社か、シンバ社のチケットを買おうと思っていた。
一昨日乗ったGAAGAA社の人の話では、シンバ社の方がバスが快適だというので、シンバ社にしようと思っていたが、長い距離歩いて事務所へ連れていってくれたので、カンパラコーチ社でもいいかと思った。
カンパラコーチのオフィスには二人の男がいた。私がバスの時刻を確認したところ、夜の0時発で、ナイロビに着くのは午後2時だという。
ナイロビは世界屈指の犯罪都市。できれば明るいうちに到着したい。午後2時到着なんて信用できないし、バスは往々にして何時間も遅れるので、夜になってしまう可能性は大。
私は係の男に、朝の6時頃着きたい旨告げたが、バスはそれしかないという。
そこで私は愚かにも、他社のバスはどうかと聞いたところ、各社時刻はみな同じで、カンパラコーチ社より早いバスはないと言った。
他社のことを聞く私がアホすぎるが、「ない」とう言葉を信用してチケットを買って事務所を出たら、同じ敷地内にシンバ社の事務所を発見。
念のために聞いたところ、夜の8時発で翌朝6時にナイロビに着くという。乗車時間が4時間も短いうえに早朝到着する。
私はすぐにカンパラコーチ社へ行き、解約するように頼んだが、ダメだという。
それはフェアじゃない。ちゃんと俺はお前に他社はどうかと確認したのに、お前は嘘を言った。解約しろ、で大ゲンカに。
しかし相手の男は、もう金はボスに渡してしまったから解約できないという。ふざけるんじゃない。わずか5分前のことじゃないか。
30分ほどやりあったが、お金は返ってこない。すぐ近くに派出所があったので行くことに。
お巡りさんは、ターミナルのセキュリティー責任者という人を呼んでくれて、その人に連れられてまたカンパラコーチ社の事務所へ行った。
しかし、カンパラコーチ社の男は、解約はできない規則になっていると言って受け付けず。
しばらく押し問答したが、らちがあかないので引き下がることに。考えようによってはワシがクレーマーだけど、コンピューター管理で発券してるわけじゃなくて、掘立小屋のデスクで手書きで書いたチケットで、しかも私が最初の客なので融通を効かせばなんとでもなる。
そりゃ、相手は商売なので、他社にちょうどいいバスがありますよ、とは言わないから私が悪い。それはわかる。でも、その辺は信頼関係でやっている部分じゃないだろうか。昨日の国境の両替にしたって、レートが気に要らないのに両替する私が悪いのはわかる。でもそれも信頼関係の上に成り立っている商売。
その辺のこちらの理屈はアフリカではまったく通用しない。事前に他社の時間を調べなかったお前が悪い。用心していなかったお前が悪い。それだけ。
せっかく案内してくれたからと義理立てして買ってしまうお人良いのお前が悪い。
でもこれが他の国だったら、二つ返事で解約に応じてくれるだろうと思う。カンパラコーチは時間帯が悪く、国境が閉まるので国境で仮眠するので人気がなく、シンバコーチのおこぼれをもらっているのが現状らしい。
私は、旅をする時には、そんなに用心したり警戒したりして旅をしてもおもしろくないので、暗黙の信頼関係でルーズにやっている部分がたくさんある。
でもそれがまったく通用しないのがアフリカ。
カンパラコーチの人とかなり激しくやりあったので、荷物に麻薬を入れられて逮捕なんて事態になりはしないかと、いささか心配。
一昨日、GAAGAA社のバスに乗る時に、運転手から、
「外国人はよく狙われるから、決して人から物をもらったり、預かったりしないように。飲み物食べ物ももらわないように」と注意されたのを思い出す。
飲み物をもらって飲むと睡眠薬が入っていて、起きたら何もなかったという話はまだいい方で、薬が強くて死んだなんて話もあるらしい。
まあ、一応今日はカンパラコーチの人とは握手して和解したが、ザンジバルからずっと、バスに乗っても外国人は私一人という状態なので、意地悪しようと思えばなんでもできる完全アウェー状態。
一度は宿に帰ったが、午前零時という出発時刻は遅すぎる。それまで時間をつぶすのに疲れる。結局、カンパラコーチ社のチケットは捨てて、シンバ社のチケットを買いなおした。2600円はもったいないけど、800円の宿に泊まっているんだから、それくらいはええやろ。
正直に言うと、南ア、マダガスカル、ザンジバルまでは旅するに値する場所だと思うし、それなりのホスピタリティーもある。でも、それ以降の場所は、来なくてもよかったと思うし、観光客もガクンと少なくなる。
来なきゃわからなかったわけだけど、いまだそれらの地区には来客をもてなすだけの素養というかホスピタリティーがない。
平和ボケしていると言われてしまえばそれまでだが、日本では決して感じることのないようなイライラが山のようにあり、日本では起こりえないような不快なことが簡単に起きる。
彼らはまだ、自分たちが日々生き残るのに必死で、物見遊山でやってくる観光客は、隙あればむしり取る相手ぐらいにしか思っていない。
まだあと一か所、世界最強の犯罪都市ナイロビを残しているので用心しないといけないが、そうしたリスクを冒してしてまでして来る魅力が東部アフリカにあるかと言えば、私の結論はノーである。
あれほどあこがれて響いた「ナイロビ」という言葉に今はときめかない。
これは泊まっているホステルの庭にあるジャックフルーツの木。けっこう大きい木で、一つ一つの実がバスケットボールぐらいの大きさ。こんな風に成っているんですね。
重い話題になってしまって申し訳ありません。ザンジバルが良かったので、もう少し回り道してみようとスタンプラリーしてしまったのがいけなかった。
あとはナイロビを抜けるだけです。
今日の宿 バス泊 シンバコーチ社
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