パレスチナ②(ラマーラ・パレスチナ)
エルサレムのホテル→(バス8シェケル240円)ラマーラのターミナル→アラファト議長霊廟→町歩き→(バス帰路)エルサレムのホテル
今日の宿 New Palm Hotel ドミ 60シェケル 1800円 連泊。
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エルサレムから北へ約10キロ、バスに30分乗って、パレスチナ自治区のラマーラへ。ラマーラはパレスチナ自治政府がある首都。
国連加盟193ヶ国中、134ヶ国がパレスチナを国家として承認。国連も国家として扱っているそう。(Wkikipediaより)
町の中心。まずはチラっと町歩きをしてから、アラファト議長の霊廟まで歩きます。
普通に都会で、見たところ、物資も豊富に売っている。店の人は皆愛想がよく、どこから来た?と声をかけてくるし、覚えたての英語で付きまとう子供もいた。
オスマントルコ風の衣装を着たジュース売りからジュースを買って飲んだ。何のジュースか聞いても、わからなかったけど、おいしかった。2シェケル60円。
アラファト議長の霊廟は、町の中心から15分ほど歩いた丘の上にあって、PLO自治政府の建物と同じ敷地の中にある。
霊廟には警護の兵士が4人。来客は私だけだったが、満面の笑みで歓迎してくれて嬉しかった。
後ろに見えるのはPLO自治政府の建物。
丘の上の塀の中に自治政府の建物が建っている。正面玄関で、写真を撮ってもいいかと聞いたところ、愛想よく断られたので、側面の遠景を載せておきます。
町の中心に帰って、チャイを飲み、パンやみかんを買ったが、物価はエルサレムよりも断然安い。
帰りのバスに乗ると、一旦検問所で降ろされて、イスラエルのビザのチェック。
左の緑色のTシャツの青年との会話。
「パレスチナ人?」
「そうだよ」
「え?パレスチナ人も自由にエルサレム(イスラエル)に行けるの?」
「パレスチナ人は行けないよ。通常は許可が必要で、めったなことでは許可されない。でも俺は特別。俺の両親はエルサレムに住んでいて、俺はそこで生まれたから、イスラエルのIDを持っているんだ。そういう人はパレスチナ人でも自由に出入りできるのさ」
検問所。監視塔の向こうにイスラエルが作った分離壁が延々と続いている。
この塀の中に、簡単には外へ出られないパレスチナ人がたくさん住んでいる。
私が訪問したのは、ガザ地区ではなく、ヨルダン川西岸地区なので、東側はヨルダンと隣接。イスラエル側ではなく、ヨルダン側から出られるんじゃないかと思うが、空港、幹線道路、港はすべてイスラエルの管轄下にあるので、事はそう簡単ではないようだ。
オスマントルコの時代には、ここにはアラブ人もユダヤ人もいて、それなりに仲良く暮らしていた場所。今でもエルサレムではどちらも住んでいて、アラファトの写真を掲げている店もある。
国際情勢とか、難しいことはよくわからないけど、あのウエルカムで感じのいいパレスチナ人たちが、一日も早く自由に外と行き来できる日がくることを望む。
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