セイラー・ボブ・アダムソン㉓・最終回(メルボルン)
2018.11.21追記 お知らせ
このブログ内のセイラー・ボブ・アダムソン関連の記事は加筆、修正を加え、以下のサイトに移記しましたので、そちらで読んでいただくようお願いします。
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結びに代えて
長い間、ボブに関するレポートを読んでいただきありがとうございました。明日からまた格調高い?旅ブログに戻ります。
私は、中村元さんの仏教関係の本とかも何冊か読んだことがありますが、仏教で言っていることすらよく理解していなかった。
今回、ボブを学ぶ中で、般若心経のあの部分が何を言っているのかわかったので書いておきます。
般若心経では、色即是空・空即是色と言っています。私の家は禅宗なので、葬儀や法事の時など、この文句を何百回と聞いて育ちました。
これをボブが引用した英語で言うと、"Form is emptiness, emptiness is form."(ボブが引用したのは後半の部分)。
直訳すると、「形は空、空は形」。
色即是空・空即是色をネットで解説しているサイトなどで調べると、色(しき)というのはすなわち(いろ)のことで、万物を指しています。
やさしい言葉になおすと、「万物はすなわち、これ空である。空はすなわち、これ万物である」。
驚きました。仏教で言っていることはそういうことだったんですね。日本人の私がボブを経由して「空」の本当の意味を知りました。
ボブの話は「禅」からの引用も多く、禅に対する理解も深まりました。
私は、"Out on a limb"という言葉が好きです。
これはシャリー・マクレーンの本の題名にもなっている言葉ですが、直訳すると、「枝の先」という意味で、もともとは聖書からの言葉だそうです。
その意味は、果実を手に入れるには危険をかえりみず、枝の先まで登って行って、手を延ばさないと手に入らないという意味です。
枝は折れて、地面に叩きつけられるかもしれない。でもそうしないと果実は手に入らない。
私は教えを学びたいと思った時は、いつも枝の先まで行って手を延ばすようにしてきました。そして今回、手の中に一つの果実が残りました。
この果実が、この先、花を咲かせるのか、枯れてしまうのかはわかりません。
ボブの話を聞きたいけれども、英語がわからないからと言われる人もいるでしょう。
でも、ボブがニサルガダッタから教えを学んだ時は通訳を介してだったそうです。
やみくもにボブに会いに行くことを推奨しているわけではありませんが、ボブは「私の話は頭ではなく、ハートで聞いてほしい」と言います。本人に直接会えば何かが変わるかもしれません。
また、私でよければ、できる範囲で回答させていただきます。質問・感想を気軽にコメント欄へお寄せください。
Out on a limb!
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2015.4.2追記
追記ばかりしているので、全体のまとまりが悪く、いっそ全部書き直したいぐらいですが、時間とともに私の理解が深まる様子がわかって、それもいいのかなと思います。
今日もボブのミーティングに出ました。昨年11月14日にメルボルンにやってきて、途中一週間はビザの都合でニュージーランドへ行ったものの、それ以外は足かけ五か月にわたって、週三回ほぼ欠かさずボブのミーティングに出ています。4月14日のミーティングを最後にメルボルンを離れるので、あと数回はミーティングに出る。
ミーティングで何が話されているかというと、たいていは、ボブの教えを日常生活にどう生かすかというような内容。参加者が気づいたことや、思っていることを話して、他の人やボブが意見を言う。
個人的な悩みや物語を語る人はほとんどいない。というのも、そういうものはマインドが作り出したドラマにすぎないということをみんなよく理解しているから。
すべての不幸は自分の思考が作り出していて、自分でそれに囚われているにすぎない。それこそがボブの教えの神髄で、そのことだけ気づいて生きていけば十分ではないでしょうか。
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2015.7.30追記
悟り、覚醒について。
ボブのもとを離れて三か月、悟りや覚醒とは、ということを時々考えます。
例えば、夢さえ見ないほどぐっすり眠った翌朝の目覚めた瞬間。私の脳裏に思考はなく、すっきりしています。でもそれはほんの一瞬で、すぐに、(今日はあれこれをしないといけない)とか、(あの悩み事はどうしようか)、という思考がやってきます。
思考がやって来るまでのほんの一瞬は、本当に幸せで、満たされていて明晰な状態です。それが覚醒であり悟りで、私たちの本性ではないでようか。
私たちは、それを失ったわけではないし、探さなければいけないわけでもない。それはいつもそこにある。
思考の後ろにそれはいつもある。
探し求める必要がないほど、私たちはそれをよく知っている。
でも、私たちは、それを体験したいと求めてあちこち捜し回る。そんな時ボブはこう言います。
"Full stop! What's wrong with right now? If you don't think about it."
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2016.1.28から2016.2.15日まで再度セイラー・ボブを訪問しました。その時の様子や理解が深まった部分は、「セイラー・ボブ・アダムソンふたたび」に記載しました。
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